くすぶる煙 と 燃え立つ炎

くすぶる煙 と 燃え立つ炎

こんにちは!FP小田です。
今日は相続の現場の生の声を所長 石川高雄のコラムでお届けします。
リアルな感じが伝わってきます(^^;

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~ くすぶる煙 と 燃え立つ炎 ~

「○○さんのとこ、相続で揉めたらしいわよ!」

「遺産分けであの兄弟が絶縁状態になったそうだ・・・。」

みなさんもこんな噂を耳にしたことがあるかもしれません。
朝や昼の情報番組では、【 相続 ≒ 争いの種 】といわんばかり特集が組まれ、視聴者に対してあたかも『相続』や『遺産分け』そのもの(・・・・)が原因で親族関係が崩壊する、という潜在的な刷り込みをしているといっても過言ではありません。

さて、私が長らく相続業務を担う中で、一つ分かったことがあります。
それは、遺産を誰が多くもらうとかそういう話自体が原因ではなく、亡くなった方を含め生前における親族の関係性や気持ちのズレが原因で、骨肉の争いが表面化するケースが非常に多いということです。

■「兄が結婚して以来、母と不仲だった義姉の尻に敷かれ性格もガラッと変わってしまい、優しく穏やかだった兄は、今となっては見る影もない」

■「妹は、家を建てる時に資金援助をしてもらったのに、感謝の「か」の字もない」

■「兄は、学生時代から親に迷惑をかけ、成人後も長男にもかかわらず実家を継がず自由奔放に暮らし続けているのに、まったく謝罪の念が感じられない」

■「弟は、父が入院してもろくに見舞いも来ずに、施設入所後も私に任せきりだったくせに遺産の主張だけはキッチリしてくる」           

 など

くすぶり続けていた煙(=抑えつけていた感情)が、大切な家族の死をきっかけに燃え立つ炎(=遺産争い、親族関係の崩壊)へと姿を変えてしまうのです。
なお、いったん炎がおさまったかのように見えても、その恨み辛みは、再び灰色の墨となりパチパチと音を立てて、静かに第2ラウンドのゴングを待っているかもしれません。

争いの前には、必ず『気持ちのズレ』が存在すると考えます。生前に親族が腹を割ってそのズレをどのように修正(調整)できるかが、相続の際の大きなポイントとなります。

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